今日は投資をする上で超絶重要なPERを完全理解していきます!
先日とある有名YouTuberの方にこう言われました。
「PERは意味ないと思ってる!」
確かに最近ではよく聞く様になってきましたね。PERは意味がない。
これに対して私はありえないと思ってるので今日はそこを完全理解していこうと思います!
PERは意味が大ありです。だから指標の中でも一番メジャーなわけですので。
因みに今言っているPERというのは、割安株投資のこの銘柄はPERが低いから安い!
っていう感じの使い方だけではありません。
恐らく否定してる人はここだけのイメージで否定してしまっていると思いますので
今日は本当に大切なPERの核の部分まで解説したいと思います。
この記事を読むと
- PERが完全に理解出来る。
- 市場の流れが見える様になってくる。
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先日とある有名YouTuberの方にこう言われました。「PERは意味ない」確かに最近ではよく聞く様になってきましたね。P…
PERとは
PERとは日本語で「株価収益率」を指します。
これは利益に対して何倍の株価がついてるかを表す指標です。
計算式は以下の通りです。
因みに1株当たり当期純利益はEPSと言います。
基本的にPERの計算では当期の予想EPSが使われます。
これは「予想PER」と言い、実績EPSで算出した「実績PER」もありますが、これは一般的ではありません。
EPSとは?
EPSとは1株当たり当期純利益のことを指します。
計算式は以下の通りです。
実際の計算はどの様に行われてるかと言うとこちらです↓
つまり、金庫株、配当優先株、潜在株式といった物を控除して出してます。
ややこしいと思いますが、簡単に語弊を恐れずに言うと
普通の市場で買える株式だけで計算された数値ってことです!
自社株買いした分を分母からだけ控除するからですのよ!
参考文献
https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/touki_1.pdf
PERの基準
PERの基本は株価の割安か割高の判断に使います。
投資判断に使う際はPERの基準を持つ事が大切です。
例えば同じセクターの他社と比較したり、過去の推移からの乖離を見たり。
PERが割高の場合は人気があると言うイメージです。
人気(需要)があると株価は上がる。
逆にPERが割安だとそれだけ人気(需要)が無いというイメージです。
大切なのはなぜそうなっているかを見る事です。そしてその見通しはどうなのかです。
PERで理論値を見る
PERには株価が含まれているのでPERにEPSを掛けることで理論株価を出す事ができます。
これはあくまでも理論的な話です。絶対こうなるわけではありません。
例えば、元々株価2000円でPER20倍でEPS100円の銘柄があったとします。
これがある時にEPSが200円に上昇し、PERが10倍になりました。ということは、
と、いうことはこの銘柄は通常平均値がPER20倍なのに今は10倍なので
今後PER20倍付近まで株価が上昇する事を加味すると、
理論的には株価4000円まで上昇すると予想出来るわけです。(EPSが上がった要因が大切ですが)
成長率が大切!
今のPERだけを見て割安・割高を判断しても実はダメです。
企業は成長するからです。
過去、現在、未来それらを加味して判断する必要があります。
つまり、未来のEPSに対して現在の株価水準を判断していく必要があるわけですね。
それは過去からの推移を見たり、企業のビジネスへの姿勢を加味して判断していきます。
こういった事を判断する考え方にPEGレシオという指標があります。
これは以下の計算で算出されます。
つまり、現在のPERに対して成長性を加味して割安性を図る物です。
ここの成長率には、今期と来期の予想成長率の平均を用いるのが一般的です。
但し、新たなビジネスへの投資を進めている場合等にはさらなる成長性も期待出来る場合もあります。
何が言いたいかと言うと、その企業の成長性を加味して投資判断するのが正しい投資だと思います。
それは未来に向けて投資をするという事です。
投資は未来に向けてする物です。これが投資の本質の一つだと思います。
その未来へ向けて投資をする上で現在の価格を見る事も重要です。
PERはそれらが収束されたものだと私は考えています。
PERは価値と価格が反映されたものなので明らかに重要な指標だと言えます。
これは結局困難なのでインデックスのドルコスト平均法長期投資が最適解になります。
市場全体を掴むことも出来る
さらにPERには市場の流れを掴む使い方が出来ます。
それは「株式益利回り」を使う方法です。
これは株価に対しての利益の割合を表した指標です。
株式益利回りは、利益÷株価で出します。(セクターや国といった指数で見る)
つまり、株式そのものの利回りを出すわけですね!(分配される利益ではなく株式が稼ぐ利益)
株式益利回りはPERの逆数を使います。(1÷PERで算出)
一般的にPERは15が適正だと言われているのは株式益利回りで6〜7%は欲しいよねといったニュアンスになります。
それ以下だったら株式に投資する旨味が減少してきます。
それ以上なら割安だと判断出来ます。
もちろん現在その利回りになっている根拠が最重要です。そこを見ないと話にならないので注意です。
イールドスプレッドが重要
この株式益利回りと債券金利を比べて、株式か債券かどっちがお得なのかを見るのが、
「イールドスプレッド」です。
イールドスプレッドは長期債券金利(米国なら10年国債)から株式益利回りを引いた値で見ます。
この値が小さいと株式は割安状態。大きいと割高状態。となります。
これで債券と株式の相対的魅力度を測っています。
特に機関投資家はこれを重要視しています。
機関投資家は様々なアセットクラスに投資するのでその判断として、どこに投資すればいいかを見るわけです。
債券の方がリスクが小さいのに株式の益利回りが低いと株式に投資する旨味が減ります。
結果的に株式が売られ、債券が買われやすくなるわけですね!
割安の時に買い、割高では慎重にいく。(ただ未来は分からないので、結局ドルコスト平均法がコスパ最強です)
株安へ行ってるかが掴みやすくなってきますわね!
逆に割安状態で良い材料が出れば上昇する可能性がある。
PERが縮小し始めたら注意
基本的に機関投資家は流れに乗る投資をする事が多いです。
つまり、PERが圧縮し始めたらその流れが続くかもしれないという事です。
もちろんその要因が一番大切な部分です。
例えばインフレして金利が上がる直前でそうなっているのであれば、
それは危険信号であると捉える事ができます。その流れが続く恐れがあるからです。
もちろん結局業績が良ければ問題無いのですが、その要求される業績水準が上がり、さらに経済的にも引き締められる状態なら少し懸念する場面となるわけであります。
あとは、高PER銘柄の場合も下落幅が大きくなる可能性があるので注意した方が良いです。
個人投資家は
逆に言えば個人投資家は時間を味方につけることでこれを逆に利用する事が出来ます。
流れを読んで落ちてる時に買えば良いわけです。
逆に割高状態のちょい前で見通しも悪い時には買わない様にすれば良いわけです。
機関投資家と逆の動きをするわけですね。
逆その弱点を突けば良いだけです!間違っても同じ土俵で勝負してはいけない!
流れを読み易いので使い易い指標の一つだと思いますわ!
終わりに
今回はPERを徹底理解していきました!
これを見て頂いた方はもうお分かりだと思いますが
PERは非常に重要な指標の一つです。
間違っても意味がない。などと思ってはいけないです。
私は投資において重要な要素は4つと考えています。
「価値」「価格」「インフレ」「金利」この4つであります。
PERは価値と価格の関係性を表した指標です。
ここを見ずにどうやって投資をするのかが理解出来ません。
例えば、1円!安い!ではなくて価値も見る必要があります。
1円でもゴキブリが売ってたら全く要らないですよね。
逆にダイヤモンドでも価格が分からないと判断が出来ません。
100円なら安いし、1兆円のダイヤなら明らかに買わない方がいい。
こういった情報がPERに表れていると考えられます。
もちろんそこに対しての色々な証拠を見る必要があります。
株式投資で利益を上げるには表面に出てきた数値に対しての根拠を調べ、
過去からの実績と未来の見通しを検討してそこに投資する事です。
それらは、「価値」であり「価格」であり「金利」であり「インフレ」といった所を考える必要があると思います。
以上!参考になれば幸いです!
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PER以外にも経済指標の使い方がまとめられていて勉強になります!