今日はオルカンの魅力について紹介します!
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)通称オルカン。
今日はこれの魅力の一つにフォーカスしてお話しします。
それは「新興国」への投資が低リスク、低コストで行えるという事です。
今回の参考文献としては主に「ウォール街のランダムウォーカー」の内容を扱っています。
少し難しい知識が出てきますが面白い内容ですのでぜひ参考にしてみて下さい。
完全初心者には内容が難しいのですが個人的に読んだ中ではトップレベルに勉強になる内容になっています。ただ内容は難しいので人を選びます。
この記事を読むと
- オルカンの隠された魅力が分かる!
- 世界分散の必要性が分かる!
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新興国市場はホットな市場
「ウォール街のランダムウォーカー」はインデックス投資本として第12版もの間受け継がれている古典的名著です。
著者バートンマルキールは凄い経歴の持ち主です。
1949年ボストン・ラテン・スクール卒業、ハーバード大学で学士号(1953年)とMBA(1955年)を取得。「金融市場の構造の問題」と題する博士論文を発表後、1964年にプリンストン大学で経済学の博士号を取得。 1974年〜75年、および77年〜81年にプリンストン大学経済学部長を務める。その他大統領経済顧問委員会委員(1975-1977)、イェール経営大学院学部長(1981-1988)、アメリカン証券取引所理事等を歴任。また、ヴァンガードグループのディレクターとして28年間を過ごす。現在は、ソフトウェアベースのファイナンシャルアドバイザー、ウェルスフロント社の最高投資責任者を務めている。
引用:Wikipedia
この様に日本で人気の投資系インフルエンサーの誰よりも信頼に値する資格と実績を持っています。
この本の中で彼は「新興国」にも投資する事を推奨しています。
充分な国際分散投資を怠ることだと書かれていますわ。
理由
その理由として3つ挙げられている。
- 米国の世界に占めるシェアは3分の1に過ぎない。
- 新興国は先進国より高い経済成長を続けている。
- 新興国は今後も高い成長が維持される見通し。
分散効果高めて、経済成長の期待出来る新興国への投資はメリットが大きいという事です。
新興国は21世紀半ばには世界一の経済大国の国々になると見られているとも語っています。
それは、先進国に比べて労働人口が若い為に当分高成長が賄えるとしている。
出発点のPER(CAPE)が低いとリターンが大きい
そもそも出発点のPERが低いと長期平均のリターンは高くなる傾向があります。
因みに2018年のCAPEは米国の半分以下の水準となっている。
このCAPEは景気循環調整後のPERでPERを応用したものです。
単年度の1株当たり利益ではなく、物価変動の影響を補正したうえで10年間の利益の平均額を使ってPERを計算する形になります。これにより景気の好不調や一時的要因による影響を取り除いて、株価水準を判断することができます。
引用:大和証券
直近のPERを見ると(2022年2月時点)、
- 米国:21.9
- 新興国:16.3
- BRICs:14.7
こちらのデータは「myINDEX」様から引用させて貰っております。
この様に米国に比べて割安となっています。
現代ポートフォリオ理論の観点で見るメリット
現代ポートフォリオ理論の中で「CAPM」と呼ばれる理論があります。
これは資本資産評価モデルの事で、リスクとリターンの関係についての理論です。
CAPMでは分散されたPFは、システマティックリスクこそがリターンの源泉であるとされています。
大前提としてリスクにはプレミアムが付きます。
これがリスクプレミアムでこれがリターンへと繋がります。
システマティックリスク(βベータ値)とは市場リスクの様なもので、市場そのものの動向によって株価に影響するリスクの事です。
例えば、直近のコロナショックでどの程度株価に影響したかは個々の銘柄(指数)で異なります。
これがシステマティックリスクです。
これに対して非システマティックもあり、これは個々の銘柄が持つリスクです。
例えば、iPhoneが爆売れしてAppleの株価が上がったり、iPhoneが売れなくなってAppleの株価が下がったり、
この様な個々の銘柄そのものが持つリスクを非システマティックリスクと言います。
CAPMでは60銘柄以上に分散された段階でこの非システマティックリスクはほぼ無くなるとしています。
リスクが無ければプレミアム(リターン)も消滅するはず。
つまり、60銘柄以上分散したPFではシステマティックリスクこそがリターンに影響するという事です。
期間によって変化する為に、
実際にリターンに結びつくベータを決定する事は難しいのが現状だと考えます。
新興国はシステマティックリスクが高い
新興国は世界的な金融危機状態になった時には大きく株価が落ちます。
この時はPERの圧縮も同時に起こると考えます。
つまりその時に投資する事でCAPM観点で見るとリターンの最大化が図れる可能性が高いという事です。
もちろん分散されたPFで非システマティックリスクを相殺してないとダメです。
これだと非システマティックリスクをそのまま受けるのでダメです。
新興国のデメリットと対策
新興国への投資メリットはあるもののデメリットもあります。
それは、運用コストや手数料といった経費が高いことです。
それを補う為にはインデックスファンドを利用して新興国へ投資する事が推奨されています。
そこで私が良いと考えるのがeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)なわけです!
これなら信託報酬も安く世界分散が可能で時価総額加重平均で効率的に分散できる。
オルカンの問題点と妥協
ただし、個人的には「VT」の様な小型株が含まれる指数の方が良いと考えます。
長期的には小型株のリターンの方が高いからです。
では、楽天VTの方が良くないか?という疑問もあります。
しかし、楽天VTの問題は実質コストが倍近く高い。という事です。
なので運用成績自体は小型株を含めたVTの方が強いと考えますが、
ポイント制度やコストを加味したトータルで見るとオルカンが若干有利に見えます。
これは今後の制度変更で変わる事もありますので判断が難しい部分です。
ただし3重課税問題やeMAXIS Slimのコンセプトを加味すると今後もオルカン有利な状態が続きそうと考えています。
まとめ
今回の内容をまとめると、
- 新興国への投資は大切!
- 現代ポートフォリオ理論的に見ても特に落ちてる時の新興国の投資は期待出来る!
- オルカンならトータルバランスが良い!
以上の事からオルカンを推奨しております!
もちろん今後新たな良い銘柄が出る可能性もありますので
その時はまた紹介したいと思います!
因みにそれ以外のオルカンの魅力はこちらを参照して下さい↓
投資家黒野おはようございます!投資家黒野です!今日のテーマは「全世界か米国かどっちが良いのか。両方はありなのか」についてです!ここ数年でブームなのは「米国株」お勧めされてるのも「米国株」。投資を始める人は[…]
もちろんオルカンが一番良い!という意図ではありません。
時価総額加重平均が最適解だと言うつもりもありません。
米国が強いのは言わずもがなです。
あくまでも伝えたいのは世界分散をする必要がある。という事です。
割合はそれぞれが決めて良いと思いますが、世界的にポジションを持っておく事が大切と考えます。
以上!参考になれば幸いです!黒野でした!
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厳選の良書ですのでぜひご利用ください↓
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